いっしょに気持ちのいいことをしよう(ss)

じゃれているうちにその気になった二人は服を脱ぎだし、先に全裸になった飛段が角都の脱衣を手伝った。しかし自分が相手を気持ち良くしようとして手を出すうちにくんずほぐれつし始め、まるで喧嘩のようになってしまう。テメーじっとしてろよォ！と飛段がわめく。貴様こそ動くな！と角都がうなる。互いにつかみあい、ガタガタやっているとき、二人の唇が接触事故を起こす。オイどさくさに紛れてチューすんじゃねーよ。フン、あれごときで接吻されたと訴えるとは貴様処女か。なんだとテメー。うるさい殺すぞ。素っ裸で互いの急所を揉み合いながら、それでも二人は毒舌を吐き続ける。先に達したほうは早すぎると笑われ、後に達するものは遅すぎると馬鹿にされる。でもそのあとのキスは長々と続くし、角都の器官がめり込んできても飛段は吐息をつくばかりで罵らず、角都も飛段に誘導されるまま相手の器官をてのひらにおさめていじり続ける。行為が気持ちいいのは当然だが、それに至るまでの相手の反応もまた愛しいと思っているあたり、二人とも救いがたく互いに惚れているのだろう。まったく始末が悪い。