ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

わるもの(ss)



殺風景なビジネスホテルの一室で、退屈した飛段がシチュエーションプレイを提案する。オレはオメーの女の間男でさ、遊びに行ったそいつんちでオメーとかち合ってつかまってぶん殴られて突っ込まれてイきまくるってのはどうよ。ふん、と角都は異を唱える。短絡的で意味がわからん、なぜ俺がお前を殴るんだ。女を寝取られたことに気づいたからじゃねーの。ならば気づいた段階で裏切った女をまず始末する、貴様を殺すのはその後だ。いやいや殺るんじゃなくてヤる方だってェ。殴られてお前が盛るのは勝手だが俺はそう簡単には突っ込まんぞ。それぞれの意見を出し合った末、設定は、仕事から早く帰宅した角都は妙な物音に寝室を覗いて女と間男飛段の情事を発見、女を殴り殺して間男に暴行するうちに相手が達し、呆れてさらにいたぶるうち角都もその気になっていろんなことをする、ということになる。一通りのプレイを終え、二人で狭いベッドに横たわっていると、飛段がベッドにくくられている手足をほどいてくれと言い出す。トイレ行きてえ。だめだ。なんで。貴様俺の女を寝取った詫びも入れないで自由になれると思ってるのか。ふざけてねーでほどけよ角都、マジでションベン漏らすぞコラ。さんざん焦らされたのちに解放された飛段はトイレへ飛び込み、しばらくたってからせいせいした顔で戻ってきて横たわったままの角都の上へまたがる。へへへ、オメーの女まだ生きてたから殺してきてやったぜ角都ゥ、ハンパに死にきれねーでピクピクしてたのを縊り殺してやった、なあオレ悪い奴だろ、罰してくれよォ思いっきり痛くしてくれよォいいだろ角都ゥ。そこで角都は飛段の体に罰を与える。そう簡単には与えなかった罰をたっぷりと。