ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

現在地(ss)



無尽蔵にあったはずの命を引きのばしているようで、日々薄っぺらくなってきている。初めのうちはいろいろ考えたが、もうそれも面倒臭い。しかし何かをしなければならないのかもしれない。神にはひっきりなしに祈っているが、他のことは何もしていない。優先順位はどうなっているのだろう。何からすればいいのだろう。今の状態がもしかして終わりなく続くのではないかということに思いが至ると喉に何かが詰まったような心地がする。おぞましいことに痛みは決してなくならない。ギチギチと押しひしがれる、ざらつく痛み。死なないオレは痛みからも逃げられないのだ。もう耐えられないと思った時、オレは相棒のことを少しだけ思い出すようにしている。たくさん思い出してはだめだ、もったいないから。塩を舐めるように、地の塩を舐めるように少しだけ。相棒の手。相棒の首。相棒の肩。今日はこれで満足しろとオレは貪欲なオレをなだめる。大丈夫、まだ耐えられる。ああでも角都、辛いよ辛いよ辛いよ辛いよ。