ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

何だかんだといちゃもん付けても思う所は皆同じ(Crane)

以前貼った犬猫動画をごらんになった「千魔万雷」のアズマ様が、かわゆらしい小話を書いてくださいましたヽ(^o^)丿
メールで「ヒョッ」と送られてきたこのお話でどんなに元気をいただいたことか…。
アズマ様、本当にありがとうございました。またなんぞ書かれましたらぜひぜひ(欲深でメ・ン・ゴ☆)。




『何だかんだといちゃもん付けても思う所は皆同じ』



 オイラが「そいつら」に出会ったのは、別に何かの理由があったワケじゃあない。
 新しい爆弾の試作品の型を目新しいモノ……うん、まあ、動物にしようと思ったんだな、うん。

 ──それは犬……か?フ……ナンセンス……。

 ……なーんて感じに、前に作った爆弾の形状を通りすがりのイタチに鼻で笑われたからじゃあない。……本当だぜ?うん。
 たまたま、本当、偶然にひょっこりと、アジト内唯一のパソコンで(もちろん、使用料は角都によって給料引きされる)検索していた数多の、面白動物写真や羅武李威動画の中からそいつらを見付けたんだ、うん。
 ──まぐまぐと餌にがっつく猫の横から、空気の読めないちょっかいばかりを出す犬。
 文章にしたら……こんなに簡単に、かつ簡潔にさらりと流せるのにビジュアルで観ると……これ、キッついな!一人なのに、自然とにまにまして来るぞ?うん。
 何回か観ていると、この茶トラブチの白にゃんこと、白いふか毛のわんこ(よく見たら仔犬だ)は……どうしてかな、オイラの知ってる奴らともろに被る事に気が付いた。
 いや、あいつらはこんなに可愛い訳じゃない。
 どっちかって言うと……北の方に棲むっていう、ふかふかの毛をした大トラと、それを親と間違えてのんきに着いて来ちゃった仔オオカミ。
 うん……こっちのがまだしっくり来る。
「なぁ〜にを一人でニヤニヤ見てんだ……デイダラ?エロ画像か?」
「うわッッ!!」
 驚いた……いつの間にかサソリの旦那が後ろに立ってたんだか、全然気付かなかった……。
「この大人数にも気付けぬ図太い神経、……それで繊細な芸術論を語るとは……。ナンセンスの極みだな」
「……イタチ!テメーは関係ないだろ!……って」
 大人数?まさか……!
「あら、可愛い。このわんちゃん、無愛想な猫にこんなにじゃれ付いて……。ねえペイン、まるで“あの子”みたいだな……フフ」
「ふむ、世間的に“癒し”で注目を集めるも手、だな。(わんこが飛段……か?小南様ったら、お茶目さん……!)」
「ホントダ、アイツラミタイダナ」「何か……現物にも耳と尻尾が見えて来そうだよね」
「ええーッ!?ゼツさーんってば!角都先輩の飛段先輩に対する接し方が普段からこんなのだったら、ヤバいですよう〜?(ていうか、完璧犯罪じゃねえか!止めろよ馬鹿共!はッついでにイタチにも被害が及んだらどうしよう……)」
「あーあ……何だかなあ。眉間に皺寄せた、野郎の締りのねえツラしか浮かばねえな……クク」
「飛段わんこはともかく、角都さん……。ず、頭巾に耳を着ければ……可愛いと言えなくも……ないかも……」
「イ、イタチさんッ!オッさんの猫耳なぞ精神衛生上宜しくありませんから、無理しない方が……!(写輪眼から出血してるし……)」
 寄ってたかって言いたい放題だけど、どれ一つとして間違っちゃいない。
 だよね?皆オイラと同じ想いのはずだよな、うん。
「貴様等……人を何だと……!」
 あ、やべ。今こいつらが帰って来てるからパソコン使えるんだった。(許可を得ないとマウスを付けて貰えない)
「俺は、そんな……食事の後に飛段の口回りを拭う事はあっても、舐め回す様な真似はしないッ!」
 だよなー、いくらなんでも糞真面目な角都が怒るよなー……って、そっちかい!!
 もう、オイラ……あ痛たたたたーしか言えそうにない……。
 他のやつらも互いに視線を合せない、そんな居た堪れない空気の処置に困り果てる中──。
「なあ、デイダラちゃん。これホンモノ?あ、ちげーな……画かァ。触ったら固てーもんなァー」
 明るく元気いっぱいいっぱいな──いろいろ分かってない──飛段の声が部屋中に響いた。

 お前ら……やっぱしお似合いのコンビだな、うん。






モニタに触る飛段を想像して私はダメ人間らしく繰り返し萌えました。件の動画を下に貼っておきます。見て、またアズマ様の文を読んで皆様も一緒に萌えましょう。