ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

そんな話(ss)



死んだはずの知り合いに出会った。と思った。そんなことが二日続いた。それを相棒に話すと、関節が鳴るほど手を握られて、だめだ、どんなに懐かしくても一緒に行くんじゃねぇぞ、と言われた。違うそんな話ではない、と角都は説明しようとしたが、熱で干割れた唇が痛んでうまく言えなかった。それともこれはそんな話だったのだろうか。それともこれも夢なのだろうか。