ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

ロマンチスト(ss)



このごろ夕方になると東の空から明るい星が昇ってくる。あたりが暗くなるにつれて星はさらに明るさを増し、しまいには夜空に開いた穴みたいにベカーッと光り輝く。鋭いとげのような光が放射状に長く突き出している。それを見るたび角都に似ているなァとオレは思う。戦っている最中に背中とか首の後ろとかを全部開いてモジャモジャを広げた相棒はちょうどあんなふうなのだ。星に似てるなんて聞いたら褒められたと勘違いしていい気になっちまうだろうから、絶対絶対言ってやらないけれど。