ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

びしょびしょ・ション9(ss)



情報を待ちながら宿に居続けている角都と飛段は、朝になっても体をつないだままダラダラしている。ふと身を離そうとする角都に飛段は、何してんだよ、と文句を言う。ションベン?んなもんオレん中にすりゃいいだろ、わざわざ離れんなよバーカ。バカには付き合えん、と辟易する角都だが、飛段が小便に行きたがるとわざとつながりを深くして相手の動きを封じ、空になった酒瓶に無理やり放尿させたりするのだから同罪である。窓には大粒の雨がシャワーのように叩きつけられている。中も外もいずこも水浸しだ。