ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

ひとりじめ(ss)



ビジネスホテルのベッドで、角都は相棒を撫でてさすって裸にした。服や額宛はベッドの下にずり落とされたが、どさくさに紛れて外すことに成功したペンダントはびしっと音を立てて壁に投げつけられ机の裏側へと消えていった。翌朝、さんざん探しまわった末にようやくペンダントを見つけ出した飛段が、テメーわざとだろ、と凄むが、角都は涼しい顔で、俺たちの乱れた絡みを神とやらに見せるのは悪いと思ってな、などと答えて鼻歌なんか歌っている。怒った飛段がギャンギャン吠えてもどこ吹く風だ。だって昨夜アレを壁に投げつけたとき、本当に気持ちが良かったから。