ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

体も価値観も人それぞれ(ss)



ある日用を足していた飛段は自分の陰嚢の収縮伸張運動に気づき、皮の中でタマが回ってるゥ!とわざわざ相棒に知らせにきた。換金所の主と商談中だった角都は飛段を無視し、主もそれにならったが、知らせたことでとりあえず満足したらしい飛段が部屋を出て行くと、まず角都が、ついで主が便所に立った。戻ってきた主に角都が、回っていたか、と尋ねる。主語のない問いに主は一瞬躊躇するが、ええまあ、と答える。ダンナのはどうでした。俺のは上下に動いていた、どうも個体差があるようだな。頷きながら二人は再び話し合いの席に着く。なかなか折り合いがつかなかった商談はなぜかそこから動き、落ち着くべきところに落ち着いたのだった。