ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

見せる拷問(ss)



パンツ一丁の飛段にさるぐつわを噛ませ、椅子に手足を縛りつけて、角都がいろいろやっている。二人の前には別の男がやはり椅子に縛りつけられている。角都としてはその男から金持ち大名の弱みを聞き出したいのだが、手ひどく痛めつけたり殺したりするのは避けたい。生かしておけば今後も使えそうな社会的地位の持ち主だったからだ。なので男の代わりに飛段をいたぶって情報を吐かせようとしているのだが、肝心の飛段がやる気を出さず、指を折っても膝を砕いてもさほど痛がらないので男もさほど怯えない。ならばと角都は相棒の下着を破り取り、ぺろんと現われた竿をつかむと筒口から錆びた千本をじわじわ挿入し始めた。ときどき千本を回したりはじいたりするとさすがの飛段も痛がってうーうーと声を出す。汗ばんだ肌を紅潮させ、猿のように足指まで曲げて苦悶する様子に角都は満足し、振り向くと、件の男は充血した目を見開いて首を伸ばし、たいそう熱心に目の前の嗜虐を見つめていた。角都は一瞬たじろぐが、すぐに飛段の竿を軽く叩いてみせる。あがっ、と飛段がわめいてのけぞり、椅子をがたつかせる。おい、と角都はさもつまらなそうに男に呼びかける。俺はそろそろ飽きてきたぞ、貴様がそれなりの誠意を見せてくれればもう少しばかり続けてもいいがな。男が陸の魚のように口を開いたり閉じたりするが角都は急かさずゆっくりと待つ。あとは手を垂らして立っているだけで情報がやってくることを確信していたからである。