ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

絶滅危惧種(ss)



パンダの毛色は保護色とは思えない、草食だし動きもとろいし、よくも滅びないで今に至ったものだ。そう言って角都が長くてかたい指でオレの竿をきつくしごくので早々に出してしまった。そのまま息を切らしているところに出し入れされ、だるい体が勝手に痙攣する。なじみだが決して慣れることのできない体積のさかとげがにゅるにゅると動く。角都自身はいつもどおりつまらなそうなツラをしている。屈辱だ。ガチの喧嘩で血は取ったものの陣を消されてこのありさまである。頭上で縛られた腕に触手が食い込む。骸骨柄のオレの体には角都のナニばかりではなく自分の仕込杖や鎌まで刺さっていて奴が動くたびに激痛が走り、それもあいまってやばい快感が増していく。 あからさまによがってしまわないよう歯を食いしばるオレの上で角都は無造作に腰を振り、俺が思うにパンダの毛色の理由はだな、と意味不明な話を続ける。歌うような低い声がオレの黒い耳をねっとり と下ってい く。あれはただ可愛いだけだ、愛らしさを武器にするとはずいぶんふてぶてしい獣だと思わんか。