ハキダメ

ダメ人間の妄想の掃き溜め

塩分トルソ(ss)

「おいもたいたん」(ttp://oimotaitan.web.fc2.com/index.html ←頭にhをつけましょう)さくま様の2/2日記絵からの妄想文です。さくま様、いつも萌えをありがとうございます。



極端な乾燥のため昼夜で寒暖の差が激しい地で、人々はゆったりとした衣装をまとって強い日差しを遮り、身の周りに空気の層を作る。この合理的な衣類を飛段はもやもやとけぶるような下の毛がのぞくほどにはだけて着こみ、うんざりした面持ちで往来に突っ立っている。取引を終えて戻ってきた角都は相棒のだらしなさにぎょっとし、みっともないからしまえと叱るが、あちーんだよと飛段は従わず、そのまま角都と並んで歩きだす。ならばいっそ脱いでしまえばいいのに、と角都は苛立つ。はためく布で周囲から切り取られている胴体は妙に淫猥で、そこに下がるペンダントがいっそう裸を強調している。ちらちらと相棒に向けられる通行人の視線を意識し、そんな自分を不本意に思いながら、角都は相棒を睨む。ひどく喉が渇く。それにしてもまったくもってけしからん体だ。