声ぐらい出せ(ss)

角都の下腹部にまたがったまま四肢を地怨虞によってばらばらな方向へ引っ張られ、いつもよりも奥まで貫かれた飛段は苦痛に顔をゆがめ、それでも歯を食いしばって声を押し殺す。強情な奴だと角都は考え、先ほど殴ったばかりの鳩尾を狙い澄ましてまた殴る。角都の器官が体内で嵩高く硬化しているため、飛段は反り返ることも突っ伏することもできない。角都の衣類はたいして乱れていないが飛段のズボンはまっぷたつに裂かれており、左右の脚にはそれぞれの残骸が絡まっている。小さなブリーフは無理やり入り込んだ異物のために尻の部分が伸ばされ、引っ張られた前からは元気のない具がはみ出ている。やがて、重心が狂った棒人形のように飛段はぐらぐらと角都の上で踊り始める。相手の体を好きなように動かしながら、角都はそれでも苛立っている。自分の根元にこすりつけられる飛段の下着が不快なのである。続けざまに頬を張られた飛段はかしいだ頭を持ち上げるが、乱暴に揺すぶられるとかくんとのけぞり、再び動かなくなる。かたく弾力のある尻がむっちりと角都のものを包み込む。冷たい肌、邪魔な下着、間抜けに開いたままなのに喘ぎの一つも出てこない口。おい飛段、と角都は唸る。貴様どうあっても俺に盾突くのだな。